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ヴィンテージ・レコード・グラフィックス ’40〜’60 [COLL ART]

**"in the groove" by eric kohler / CHRONICLE BOOKS**

今回ご紹介するのは、その独創的なデザインがジャズファンならずとも多くの人々を魅了するレコードジャケット集。1940年代から50年代のスウィング、ビッグバンド、ジャズ、ポピュラー、ラテン。当時のアメリカ音楽のあらゆるスタイルを網羅した初めての企画だ。'40年代の78回転SPから’50年代のLPのヴィンテージ・レコードのオリジナルデザインが収められている。今やこれらはすべて、レア・アイテムとなっていて、市場ではなかなかお目にかかれない貴重なものばかり!!レーベルはコロンビア、RCAビクター、デッカ、キャピトル等々・・・。

では、250以上もあるレコードジャケットから、そのいくつかをご紹介しよう!
*********  CHECK THESE OUT !! *********


まずは、1947年・コロンビアレコード・『ビリー・ホリデイ集VOL.1』Robert Jones 作





1941年・デッカ・『カーメン・ミランダ THE SOUTH AMERICAN WAY』作者不明





1954年・キャピトル・『フランク・シナトラ SWING EASY』作者不明





1958年・キャピトル・『ジュディ・ガーランド JUDY IN LOVE』McCAFFREY 作





1954年・コロンビア・『チェット・ベイカー & strings』Neil Fujita 作
写真は、スティーブ・マックイーンでご紹介した、ウィリアム・クラクストン氏





1950年・マーキュリー・『バード&ディズ』David Stone Martin 作





1952年・クレフ・『ノーマン・グランツJazz at the Philharmonic Vol.6』
David Stone Martin 作





1956&8年・ブルーノート・Reid Miles 作





”歌は世につれ、世は歌につれ”と申しますが、時代の変遷がレコードジャケットからも
伺い知る事ができる。この本”in the groove”を見渡した時、その音楽同様、
デザイナー達も革新の火花を激しく散らしていた事が分かる。

かつて、音楽鑑賞と言えばLPレコードだった。30cm平方に描かれたジャケットもまた、
観賞の対象だった。ところが、どうだろう?CD全盛の現在、かつてのようにジャケットデザインを
しげしげと眺める事も無くなった。

音質は、格段に向上し(オーディオマニアの主張はあるが・・・。)取扱いも劇的に容易になった。
これはこれで、僕なんかはとても嬉しいのだけれど・・・。しかし、”何だか寂しい。”と感じる。

中身の音楽とジャケットデザインは一心同体、切っても切り離せない関係にある筈なのに、
ジャケットにはさほど注目しなくなっているのは、僕だけだろうか?

という訳で、《ジャケ買い。》・・・最近、しなくなったな〜。


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写真集 スティーブ・マックイーン [COLL ART]

*STEVE McQUEEN / WILLIAM CLAXTON photographs

”男の中の男”マックイーン!! 高倉健さんとタメ張る元祖”チョイ悪オヤジ”、いや、かつて不良少年だったので、”元マジ悪オヤジ”。これは、1960年代映画界入りして間もないころのスティーブ・マックィーンを撮ったウィリアム・クラクストンによる写真集だ。

異端者、反逆者、タフガイ、一匹狼、命知らず、などと呼ばれることも多いが、彼は何と言っても”アメリカン・オリジナル”であった!!

初期の代表作のシーンやバイク仲間と一緒に走る姿や愛車のスポーツカーを駆る姿、また、相手役の女優たちとのバックステージ・ショットなど、ファン垂涎のお宝写真を見ることができる。

個人的にも親交の深かったクラクストンは、マックィーンのあまり知られていない繊細さやユーモアのセンスをもフィルムに収めている。また、プライベートなエピソードなど、クラクストン自身の記憶や回想もつづられており、マックィーンの実像を浮き彫りにしている。It's So Cool !!!


*写真家/名匠・ウィリアム・クラクストン*

クラクストンの名を世界に知らしめる切っ掛けとなったのが、ジャズミュージシャンの写真だった。スタイリッシュに写し取られたビリー・ホリデイやチェット・ベイカー、マイルス、そしてコルトレーン。JAZZ人気を支えた理由の一つがLPレコードジャケットのビジュアルだ。1950年代流行したウエストコーストジャズのその写真撮影からデザインまで手掛けたのがウィリアム・クラクストンである。
http://www.williamclaxton.com/movie.html


また、自身の妻でもある1960年代のファッションリーダー、ペギー・モフィットのファッション写真でも有名。最近もスティングなど、大物ミュージシャンらの素顔を精力的に捉えている。

クラクストンは自身の音楽写真への功績が高く評価され、初の国際写真賞であるルーシー賞を2003年に受賞している。
http://www.lucieawards.com/03/
カックイーゼ!このオヤジ!


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