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SPIRIT 【武道家たちの品格】 [GOOD MOVIE]

心待ちにしていた映画が公開された。

 

僕のアイドル、ジェット・リー(リー・リンチェイ)の最新作。

 

原題【霍元甲・Huo Yuanjia】。1911年辛亥革命直後に実在した中国の英雄を

 

題材にしたアクションエンタテイメント。列強各国がひしめく上海で、   中国の

 

威信を示すべく、武術トーナメントに出場して、並み居る強豪をバッタバッタと

 

なぎ倒す痛快娯楽映画なんだけど、  

 

テーマが本物の武術家の【品格】を描いていた。

 

 

 

最近、読んだのが、『国家の品格』(藤原正彦氏著)新潮新書

 

たまたまこの品格を語っていたので、

 

日本中国問わず、本物の武術家に共通するのが、この品格なのだと分かった。

 

かつて、日本の精神文化を支えていた”武士道”が中国にもあった様だ。

 

通常、僕の中国に対する印象は、すこぶる悪い。

 

尖閣諸島問題、靖国神社問題、軍備拡大、核兵器所有、チベットへの侵略、

 

海底油田開発、金正日への経済援助、・・・等々。

 

中国共産党はホントに腹に据えかねる。

 

でも、中華料理は好きだし、リー・リンチェイも好きだし、チャン・ツィイーは

 

とてもとても大好き、チェン・ミンの二胡も好きだし、もちろん、ウォン・カーワイ、

 

チャン・イーモウ監督の映画も大好きだし・・・。  

 

なんか、分裂してしまいそうだけど、好きなものは好きで、

 

嫌いなものは嫌いでいいかな。

 

話を戻すと、この映画は、中国人による中国人主演の映画。

 

編集はハリウッドのアメリカンで30分は切りすぎているので、

 

唯一残念だけど、それを差し引いても、良かった。

 

何がって、しつこいが、『人間の品格』を描いている点だ。  

 

リー・リンチェイ扮する主人公はカンフーの達人でメタメタつおい!

 

劇中前半はそれが仇となるのだけど、あることがきっかけで覚醒する。

 

”力は正しく使う”、”力は思いやりを内包する”

 

・・・日本の武士道で言う【惻隠】

【惻隠】とは、

 

 『敗者への共感』

 

 『劣者への同情』

 

 『弱者への愛情』 なのだそうだ。

この映画は余すところ無くこの【惻隠】を描いている。

 

日本映画が何故、これをテーマに映画が作れないのか?

 

僕らはもっと、やるべき事がたくさんあるようだ

 

 

 

ちなみに、この映画は《武道家の戦い方》を描いているのであって、

 

キャッチコピーにあるような《勝ち方》を云々している作品ではない。

 

松竹宣伝部諸君、

 あまりいい加減なことするなよ!

 



 

 話は変わって、今日の王ジャパン痛快だった。

 

イチローを始め、ニッポンのSAMURAIたちは

 

日本の威信を世界に示した。

 

だが・・・、

 

これまでの2度の苦い思いを晴らすような6—0の勝利。しかし自らも含め、

 

 日本の選手が感情をあらわにして、韓国ベンチに向けてガッツポーズを

 

 することは一度もなかった。・・・』(産経新聞より)

 

・・・これぞ『侍の品格』ではないか?

 

きっと、彼らは

真のチャンピョンになってくれることと思う。

 

頑張れ!ニッポン!!

 

 


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コメント 12

hawaii7

こんばんわ~「品格」「惻隠」・・難しいですね・・・考えちゃいます・・・日本人がしだいに忘れつつあるような・・・そんな感じがします。
中村獅童君の活躍はいかがでしたか?
なんちゃってベース、勝手に載せてスミマセン、気持ち良さそうでしたね♪
by hawaii7 (2006-03-19 23:54) 

nobby

>こんばんは。難しい?・・・では、寝ないで考えて下さい。(笑)中村獅童氏は良いですね。また、とても良い役を貰ってます。『男たちのYAMATO』然り、竹内結子女史然り、彼のラッキーには羨望してしまいます。ま、ラッキーも実力ですからね。チェン・ミンの『花〜すべての人の心に花を〜』聴いています。これも良いです。
by nobby (2006-03-20 00:04) 

もきち

『品格』。 とてもよい講義でした。m(_ _)m
王JAPANの侍たちもよかったですよね。
是非是非!真のチャンピオンになってほしいものです。
by もきち (2006-03-20 09:36) 

HummingBird

とっても面白く読ませていただきました。
あぁ、それにしても待ち長かったですよ(笑)。
by HummingBird (2006-03-20 11:09) 

(。・_・。)2k

品格、、、1番持ち合わせていないものですね、、、
どうすれば身に付くのでしょう?
おせーて下さいm( _ _ )m
by (。・_・。)2k (2006-03-20 13:32) 

nobby

>もきちさん、明日が楽しみです。今からメガホン用意してます。もちろん部屋での観戦ですが・・・。(笑)
by nobby (2006-03-20 18:27) 

nobby

>PhotoManiacsさん、プロフィのアイコン、むちゃクールですね。待って頂いているなんて、光栄至極ですが、当方、無責任ゆえ次回もお約束できません。m(__)m
by nobby (2006-03-20 18:30) 

nobby

>2Kさん、おせーるなんて、そんな、おこがましいことできましぇん。ジュリア嬢は早速有楽町に出没したらしいですね。
by nobby (2006-03-20 18:32) 

muito_prazer

相手がいなくては闘うことはできませんし、闘わなくては日頃の研鑽の成果を測ることもできません。だから闘う者は互いを尊敬しあわなくてはいけません。そして敬意の証しとして、正々堂々と全力で相手に立ち向かわなくてはならない。不思議なことですが、勝とうが負けようが全力で戦った相手には、自然に感謝の気持ちが湧いてきます。すると自然に「勝って驕らず、負けて腐らず」という振る舞いができる様になる(らしいです)。私もいつかその様な人間になりたいと思います。

この映画は新聞や雑誌でも大きく取り上げられていましたし、非常に楽しみな映画ですね。私たちの年代の野郎共は、リー・リンチェイが武術ものに出演すると聞けば脊椎反射で映画館に直行するのではなかろうか?
by muito_prazer (2006-03-20 19:59) 

nobby

>真正柔道家殿。貴殿にふさわしい映画でございます。是非ご覧下され。
by nobby (2006-03-20 20:08) 

中国の一般の人も、あまり共産党の考え方に賛同していない人が
多いですね。少なくともビジネスでお付き合いしている限りでは
ちゃんと通じるものはありますよ。通じないものもありますが、
それは日本人も同じですしね。(中華料理私も大好きです!)
中国は広いので、中国人は...と一括りに出来ないところがありますが、
こと「品格」に関しては、日本人とは尺度が違うな、と感じる事が多々
あります(笑) 
by (2006-03-23 23:54) 

yoshi

はじめまして!スルーしてたのですが、俄然この作品に興味が沸きました。
武士道、ノブレス・オブリージュ。
日本人はこの美徳を忘れて欲しくないですね。
今のシナにこの美徳は期待できない、というのが悲しいですが。
by yoshi (2006-04-09 13:31) 

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